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長野県木曽町と連携協定を締結しました

6月29日、more treesは、株式会社Tree to Greenを立会人とし、長野県木曽町と「森林保全及び地域活性化に関する協定」を締結しました。国内のmore treesの森としては、19か所目(15地域目)となります。

木曽町は長野県の南西部に位置する山間の町です。3,000m級の険しい山々に囲まれ、町の中央には木曽川が流れています。
西にそびえる御嶽山は、独立峰としては富士山に次ぐ高さを誇り、日本有数の霊峰として知られています。登山道の一部である「御嶽古道」には、歴史ある神社や深い原生の森、清らかな滝が点在しており、自然と文化に触れながらトレッキングを楽しむことができます。また、御嶽山の麓に広がる開田高原には豊かな自然と美しい原風景が広がり、「日本で最も美しい村」にも認定されています。
木曽川の上流域は木曽谷と呼ばれ、川の侵食により形成されたV字谷状の地形が続いています。江戸時代に整備された五街道のひとつである中山道は木曽路とも呼ばれ、道中には多くの宿場町が築かれました。四大関所の一つである福島関所が置かれた「福島宿」は木曽谷の中心地として古くから発展してきました。
木曽谷は古くから木材の産地として名を馳せていましたが、江戸時代には建築材などの需要の増加により森林伐採が進み、山は荒れていく一方でした。そこで尾張藩により森林の保護政策が行われ、ヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ、サワラの5種類の常緑針葉樹を木曽五木と呼び、伐採が禁止されました。その後も伐採禁止地域や樹種を拡大させることで森林の保護に努めた結果、木々が生い茂る美しい山を取り戻したことから、山々の荒廃に悩んでいた全国の規範となったとも言われています。

国産材の活用を推進する株式会社Tree to Greenは、木曽地域の森林・木工振興や木育活動にも取り組んでおり、2022年11月に町内にオープンした「木曽おもちゃ美術館」の家具・遊具の設計と製作施工を担当されました。また、木曽おもちゃ美術館の隣では、木曽地域の木工振興拠点として、木曽の木材を活用した家具工場の運営もスタートしています。

今後は木曽町、そして本地域での「多様性のある森づくり」プロジェクトにご賛同いただいた企業などと協働で森づくりを進めてまいります。また、Tree to Greenとも連携を強化し、木曽地域をはじめとする国産材利用の幅を広げていきたいと考えています。
さまざまなステークホルダーとのパートナーシップを構築しながら、森林の多面的機能の回復を目指し、地域における関係人口の創出にも尽力してまいります。

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