「ドングリが、こんな苗木に!?」高知県梼原町で青山商事様のオープンカンパニーを実施しました

環境に配慮する企業を魅力的に感じる。そう考えて就職先を探す学生が増えていると言います。「企業の森」プログラムにご参画いただいている青山商事様が大学生を対象に主催するオープンカンパニーは、植林などの体験を通じて、企業の環境保全の取り組みや地域・NPOとの連携について理解を深めるプログラムです。2024年から毎年開催しており、これまでに同社での採用にもつながってきました。
3回目となる今年は、9月2日・3日の2日間、高知県梼原町で実施しました。大学生6名が参加し、1日目はコースターづくりと植林体験、苗木園の見学、2日目はワークショップと座談会を行った様子をお届けします。
■丸太から切り出す、自分だけのコースター
1日目は、木を使ったものづくりからスタートしました。材料は梼原町産材のヒノキの丸太です。床に広げたブルーシートの上で学生のみなさんがのこぎりを握り、丸太をコースターの厚みに切っていきます。カットした円盤は、やすりで削ってなめらかに。仕上げにはレーザー加工機を使い、自分の名前など、思い思いのデザインを焼き付けました。

■ようやく植えられた、モミとアカガシ
続いては井高地区の植林地で植林体験です。現場へ向かうバスの中では、more treesがどんな理念をもって森づくりを進めているのかなど、more trees スタッフの宮﨑が学生のみなさんにレクチャーを行いました。
到着した植林地には刈り払われた草が一面に広がり、植えられた苗木を守る白いツリーシェルターが斜面のあちこちに立っています。見上げれば、周りを囲む梼原の山並み。この場所に新しい苗木を加えていきます。

今回植えるのは、隣町の久万高原町で活動するNPO「由良野の森」が育てた、モミとアカガシの地域性苗木です。地域性苗木とは、その地域に自生する木から採った種で育てた苗木のこと。モミとアカガシは、井高の気候に合う高木種として、井高での植林が始まった当初から植える予定だった2種で、「AOYAMAの森」の看板にもイラストで描かれています。看板に描かれていた木を、今回ようやく植えることができました。

植林をスタートする前に、日ごろ現場の施業を担っていただいている株式会社KIRecubの代表・下村智也さんのデモンストレーションを見て学びました。お手本を目に焼きつけたのち、学生のみなさんは苗木を受け取り斜面を方々に散らばっていきます。今回の苗木は5〜6年ほど育てたものが多く、根がしっかりと張っていて植えるのはなかなか大変。それでも最後まで丁寧に作業し、1人2本ずつ植えていきました。


■苗木が育つまでの時間
1日目の最後は、KIRecub苗木園を見学しました。棚に並ぶ苗木を囲んで話を聞きながら、学生からは「子どものころにドングリを拾ったことはあるけど、それがこんな苗木に育つなんて」と驚きの声が上がりました。この日植えたアカガシも、ドングリをつける木のひとつです。ちいさなドングリが山に植えられるまでに育っていく過程を肌で感じる機会になりました。
■「自分たちにできることは?」を考え、働く人の声を聞く
2日目は、例年と同様に役場でワークショップを行いました。今年のお題は「WEAR SHiFT プロジェクトを推進するために自分たちにできることは?」。前日に体験したコースターづくりや植林、苗木園の見学、そしてバスの中で宮﨑がレクチャーした内容を思い出しながら、2班に分かれて意見を出し合いました。最後は、それぞれの班が模造紙にまとめて発表タイムへ。
ワークショップの終了後、今回のオープンカンパニーの締めくくりとして梼原町森林づくり脱炭素推進課の上田課長、学生のみなさん、そしてmore trees 宮﨑で座談会を行いました。

「どうして役場・NPOで森林に関わる仕事をしようと思ったのか?」
「日々の仕事で感じるやりがいは?」
など、上田課長と宮﨑に対して仕事についての質問が次々と寄せられました。役場とNPO、立場の違う2人の話は、これから働き方を考えていく学生のみなさんにとっていい刺激になったのではないでしょうか。
2日間を通して、森づくりをいくつもの角度から体験することができたオープンカンパニー。ようやく植林地に根を下ろしたモミとアカガシのように、この経験が学生のみなさんの中で少しずつ育っていくことを願っています。



















