今秋はODENの具が増量!宮崎県都城市で「ODENプロジェクト」第2弾の種採りを行いました

ODENの美味しい季節がやってきました。といっても、お鍋の話ではありません。宮崎県都城市で進む「みやこんじょ資源循環森林プロジェクト」、愛称「ODEN」のお話です。2026年10月13日・14日、「ODENプロジェクト」の第二弾となる種採りを都城市で行いました。more trees の森づくりパートナーで樹木医の佐々木さんにはるばる盛岡からお越しいただき、都城市森林保全課、霧島酒造、スターバックス、南九州大学のみなさんとともに、おいしい“ODENの具”にすべく苗木の種を集めました。
■もともとこの地にあった木を探して
初日の種採りは、なるべく山林に近く安全に活動できる場所を探して、都城市山之口町にある桝安森林公園で行いました。園内には、緑地整備で植えられた木と、もとから自生していたとみられる木が混在しています。ある程度は見分けがついたので、できるだけ自生の木を選び、その周りで種を採取しました。
参加者のみなさんは木の足元に目を凝らし、落ちた種を一つひとつ拾い集めていきました。その土地で育ってきた木から種を採ること。それが、地域に合った森づくりの第一歩です。おでんが出汁で決まるように、ODENの森づくりも“地のもの”選びから始まります。

■裏年でも見つかった8種類
今年はイチイガシやコナラが裏年なのか、昨年ほど実をつけている様子はなく、落ちている種も小さく未熟なものが多く見られました。それでも、昨年はイチイガシとコナラの2種類しか採らなかったのに対し、今年はイチイガシを含む8種類の種子を採取することができました。
・イチイガシ
・シラカシ
・クリ
・ガマズミ
・クロガネモチ
・ゴンズイ
・ツバキ
・イヌビワ
昨年より具だくさんのODEN。いい味が出そうです!

■高校生と一緒に、都城の森の未来を考える
2日目は、KIRISHIMA GREENSHIP icoia で種処理を行いました。icoia は、霧島酒造とスターバックスが協業し、今年1月に都城市にオープンした施設です。店内の客席には、more treesとスターバックスがアイディアを出して生まれた「ODENスツール」も並んでいます。
この日は、県立都城泉ヶ丘高校の2年生6名も加わってくれました。市民(子ども)とODENプロジェクトが合同で「都城の森林の未来」を創造していくことをテーマとした「郷土探究」「木育」の一環です。

種処理を終えた種の一部は育苗トレーに播種し、あたらしい命の芽吹きを待ちます。トレーの土には「たい肥クラブ」の堆肥です。たい肥クラブは、霧島酒造の焼酎かすとスターバックスのコーヒーかすでたい肥をつくる活動。ODENは、このたい肥クラブと、more trees が2025年10月に都城市と協定を結んで始めた「多様性のある森づくり」を組み合わせたプロジェクトです。Organic Diversion Enriches Nature(資源循環は自然を豊かにする)の頭文字からとっています。

苗木を育てるポットにも、スターバックスと霧島酒造で使用したコーヒー豆や焼酎が入っていたパックを再利用しています。見方を変えれば不用品も資源となる。そんな「循環」を楽しみながら苗木を育て、程よい大きさに育ったら都城市内の市有林の伐採跡地に市民のみなさんと一緒に植樹をする予定です。
地域産の種とたい肥から苗木を育て、地域の人の手で森に還していくODENプロジェクト。よく味の染み込んだODENになるように!と思って空を見上げると、きれいな虹が架かっていました。