ストーリー

個人サポーターと森へ!栃木県鹿沼市で日帰りツアーを行いました

more trees の森づくりは、たくさんの“森づくりのパートナー”に支えられています。最近は企業の森の活動をご紹介する機会が多かったのですが、個人で寄付をしてくださっている方々の存在も私たちの活動の大きな力。個人サポーターのみなさまが森に触れ、森づくりを体験していただける機会として、11月5日に栃木県鹿沼市での森づくり体験ツアーを開催しました。

 

植林地へいこう!植樹 & 獣害対策に挑戦

まず向かったのは、鹿沼市で多様性のある森づくりにお取り組みいただいている上野硝子工業さまの植林地。現地で施業を担っていただいている青葉組のみなさんの後をついていくと、これから作業をする場所が見えてきました。

上の写真の左側に並んでいるのが参加者のみなさん、右側が青葉組のみなさんです。そして今回植えていただく苗木は・・・

ジャン!

青葉組の方が背中に担いでいる広葉樹の「コナラ」です。50センチを超える大苗を計50本植えていきます。

苗が大きいため、鍬を使って穴を大きく深く掘っていきます。苗木を穴に埋めたら草や他の植物の根が混ざらないように丁寧に土をかけます。植えた苗を軽くひっぱても抜けてこないくらい、しっかりと地面を踏み固めるのも大事なポイント。

植えた苗木には1本ずつ獣害防止ネットをかけていきました。せっかく植えた苗が鹿に食べられてしまうのを防ぐため、ネットの裾を地面に固定するペグ2本をきちんと交差するように突き刺すことなど、作業の青葉組のみなさんに要所を教えてもらいながら作業を進めました。

1時間半ほどかけてすべての苗木を植え、ネットの設置も完了!普段から山に近いところに住んでいる方や家庭菜園をしている方は鍬を使い慣れていて、職人並みにたくさん植えていただきました。一方、ほとんどの方は「植樹するのははじめて」。森づくりの現場に来ることも、実際現場で働いている方と交流することもこの日が初で「とても貴重な機会になった」と言っていただきました。

作業の合間には森の話、日々の作業の話、大好きなキノコの話なども交わし合い、青空のもと愉しく進んだ植樹体験でした。

「お腹がすいた~」と山を下り

植樹が終わるとそろそろお昼時。山を下りて「そば処久我」さんで地元産のお蕎麦をいただきました。山仕事を終えた後だけに山盛りを頼んだ方には、本当に「山」のようなお蕎麦が運ばれてきて驚き!たっぷり体を動かした分、みなさん食が進んでいました。

 

加蘇山神社へ。地域の“主”に会いに

お腹を満たしたあとは、767年開山と伝わる古社・加蘇山神社へ。石烈山(おざくさん)の登山コース入口に位置し、すぐ近くには渓流もあり、清らかな水と爽やかな空気を感じながら周辺を散策しました。境内の杉の巨木は鹿沼市指定文化財の天然記念物で、樹齢300年~800年と言われています。地域を見守ってきた“主”の圧倒的な存在感に引き寄せられてつい手を伸ばす方も。植林地とは異なる雰囲気を味わっていただきました。

 

鹿沼組子の技に触れる

最後は「木のまちふるさと館」で鹿沼組子のコースターづくりをしました。「組子」は釘を使わずに木材を幾何学的な文様に組み付ける日本の伝統的な木工技術のひとつで、飛鳥時代から現代まで脈々と受け継がれてきました。「鹿沼組子」は、江戸時代の初期、日光東照宮の造営に携わった腕利きの職人たちによってその技術が伝えられたといいます。組子自体は日本各地で作られているものの、技術業として独立した存在である組子職人の手によって製作されているのは全国でも鹿沼ぐらいといいます。

今回挑戦した鹿沼組子のコースターは、パーツを順番通りに組み合わせていくシンプルな手順で作れます。それでもパーツを押し込むときは水平に押し込む必要があったり、パーツを間違えたときはスタッフの方に頼んで分解していただいたり(自分でやると簡単に壊れてしまうそう)、うまく仕上げるためのコツも幾つかありました。熟練スタッフの方に教わりながら、最終的には美しいコースターが完成しました。

木のまちふるさと館には、江戸時代に作られたという屋台も展示されています。中でも目を奪われるのが「彩色彫刻黒漆塗屋台」です。屋台とはお祭りの山車のことで、山車の脇障子「花形組子障子」が鹿沼組子のルーツだそう。細部にまで意匠が凝らされたつくりが圧巻ですね。

 

森に入り、土地の歴史に触れ、人とつながることが、森づくりの原点であり醍醐味であることを感じた1日。今後も、森と人が楽しくつながる機会をつくっていきます。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。またぜひ一緒に森へ行きましょう!

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