「企業の森」初の合同視察が実現!岩手県住田町・大船渡市の現場を3社で視察しました。

5月27日から28日にかけて、三井住友カード株式会社、株式会社メンバーズ、東京ステーションホテルのみなさんとともに、岩手県住田町と大船渡市の森づくりの現場を訪ねました。ふだんは企業ごとに視察のプログラムを組んでおり、複数の企業がおなじ行程をともにするのは今回が初めての試みです。2日間の様子をダイジェストでお届けします。
視察概要
日程:2026年5月27日(水)〜28日(木)
行先:岩手県住田町(箱根峠・六郎峠)、大船渡市綾里地区
参加:三井住友カード株式会社(4名)、株式会社メンバーズ(3名)、東京ステーションホテル(3名)、more trees(水谷・宮﨑・遠藤)
協力:住田町役場、気仙地方森林組合、一般社団法人邑サポート、樹木医 佐々木さん、青葉組株式会社(岩手団)
■ 箱根峠で広葉樹を植樹
1日目は三井住友カードとメンバーズのみなさんが行動を共にしました。JR水沢江刺駅から車で住田町に入り役場で町長を表敬訪問したのち、さっそく箱根峠の植林地へ。この一帯では2021年から多様性のある森づくりをスタートし、今年で6年目を迎えます。当初は苗木を1本ずつ保護するツリーシェルターで獣害対策を行っていましたが、周辺は風が強くツリーシェルターごと飛ばされたり、枝がシェルターから飛び出して先枯れしたりすることがあり、途中から方法を変更。現在はまとまった面積を囲むパッチディフェンスを施しています。「三井住友カードの森」と「メンバーズの森」のこれまでの経過をmore trees 宮﨑が解説しながら、みなさんで実際に歩いて回りました。
続いて、それぞれの森で記念植樹タイムです。気仙地方森林組合の木下さんが用意した植栽設計図に沿ってオオヤマザクラ、ツノハシバミ、クリ、マユミ、ヤマモミジ、コハウチワカエデ、ミズナラの7種類を植えました。いずれも土地の気候風土にあう樹種を選定しています。現場には住田町役場と一般社団法人邑サポートのみなさんも駆けつけてくださり、作業をサポートいただきました。
■宮﨑&佐々木の“マニアックガイド”とヤマザクラの種採り体験
植樹のあとは、JR釜石線 上有住駅の近くにある神秘の鍾乳洞・滝観洞(ろうかんどう)へと続く道を歩いて下りました。車だと一瞬で通りすぎてしまう景色をゆっくり味わいます。途中、more tree 宮﨑の周りに参加者のみなさんが集まってきました。蜂の一種であるクリタマバチがクリの新芽に寄生してできた「虫こぶ」を観察。中にハチがいると知り、興味深そうに眺めるみなさんでした。


カツラの木を見つけた宮﨑が「カツラは葉っぱが落ちると綿あめみたいな匂いがするので、cotton candy treeと言われているんです」と小ネタを披露すると、樹木医の佐々木さんからも「カツラといえば、盛岡市のシダレカツラは龍源寺の境内にあるものが原木で、400年ほど前にお寺の開祖が早池峰山ふもとで天然生のものを見つけ境内に移植したものなんです」といった話が飛び出しました。宮﨑&佐々木コンビの“ちょっとマニアックなネタ”が参加者のみなさんに大好評!森や木の話を愉しみながら歩き、ヤマザクラの木を見つけたところで種採り体験もしました。

■ なえうぇるの苗畑を訪ねる
夕方には、町内の「イコウェルすみた」へ向かいました。ここは東日本大震災直後に建てられた木造仮設住宅の跡地です。現在は地域内外の人々の交流拠点となっている敷地の一角に、育苗プロジェクト「なえうぇる」の苗畑があります。苗木づくりをリードする一般社団法人邑サポートの奈良さんが青々とした葉を茂らせた苗木たちを抱えて登場。さきほど採ったヤマザクラの種もここで育て、将来、住田町の山へ還すことを目指します。


■ 六郎峠を経て、大船渡市綾里の林野火災被災地へ
2日目の朝は六郎峠の植林地を訪れました。2023年より「メンバーズの森」づくりを進めてきたこの地に、今年度から「三井住友カードの森」も加わりました。前日の箱根峠とは異なる地形の植林地を歩きながら、森づくりの様子を観察します。


六郎峠のあとは住田町を出て、大船渡市の綾里地区へ移動。ここで東京ステーションホテルのみなさんが合流し、3社が揃いました。
綾里地区は、2025年2月に発生した大規模山林火災で被災した地域です。焼損木の伐採跡地に「東京ステーションホテルの森」が始動したばかりで、この日はホテルのスタッフのみなさんにとって初めての現地訪問となりました。伐採された木に近寄ってみると、木肌が真っ黒に焼け焦げているものもあります。火災の凄まじさを目の当たりにしながら、焼けた森の再生を願って3社合同で植樹体験を行いました。現場で施業を担う青葉組株式会社(岩手団)のみなさんのサポートのもと、イタヤカエデ、エゴノキ、タブノキの苗木を植えました。

■ 「森という共通言語」を通して
視察を終えたみなさんから感想が届きました。
「他社の取り組みや、自分たちだけでは思いつかなかった視点に触れられた」
「会社ごとに個別で行うよりも有意義だった」
「森という共通言語を通して、出会いや対話の場が生まれるのは素晴らしい」
カード会社、デジタルマーケティング、ホテル。業種業態の異なる3社が、森を歩き、種を採り、木を植えながら言葉を交わし、力を合わせていく光景は「企業の森」プログラムのあらたなステージを予感させるものとなりました。森を介した横のつながりはこれからも広がっていきそうです。
more treesでは、森の恵みを活かしたものづくりや、木のおもちゃなどを通じて、幅広い年代の方が楽しみながら自然や森に興味を抱くきっかけとなる「体験の場」や「オリジナルコンテンツ」をご用意しています。企業や店舗、地域のご要望にあわせたイベントやワークショップも開催可能です。詳しくは、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。問い合わせフォームはこちら















