ニュース

オーストラリアの森林火災は「対岸の火事」なのか?

水谷です。

オーストラリアで広大な森林が燃えています。燃え盛る炎を必死に鎮火しようとする消防隊や、焼け出されたコアラなどのショッキングな映像を目にした方も多いでしょう。

photo : SS studio photography / Shutterstock.com

photo : SS studio photography / Shutterstock.com

これまで(1月上旬時点)での被害状況をまとめると、、、

●焼失面積:1,070万ha 

●死者:32人

●動物死亡数:一説には10億以上

●家屋被害:3000棟以上

焼失面積を見てもイメージが湧きづらいですが、1,070万haは北海道と四国を足した面積に匹敵します。

ちなみに2019年は南米アマゾンの森林火災が盛んに報道されていましたが、焼失面積はおよそ180万ha※(これは四国と同じ面積に相当)。アマゾンの森林被害もかなり甚大ではあったものの、オーストラリアではそれをはるかに上回る広大な面積が焼失したことが分かります。

※ブラジル国立宇宙研究所による

原因はインド洋の「ダイポールモード現象」

今回のオーストラリアでの火災の直接的な原因は、記録的な猛暑と干ばつによるものだと言われています。特に少雨は深刻で、降水量は約50年ぶりとなる少なさです。

その要因をたどっていくと、インド洋の「ダイポールモード現象」によるものと指摘されています。

ダイポールモード現象はインド洋の海水温が東部で低く、西部で高くなる現象で、この現象が起きると東アフリカでは多雨に、オーストラリアやインドネシアでは少雨になるようです。

ちなみにダイポールモード現象の要因は明らかになっていませんが、この現象そのものが気候変動の一つであることは言うまでもありません。

 日本だって影響を受けている!

翻って日本を見てみましょう。今シーズンの日本は暖冬で雪が少なく、各地でスキー場が休業状態だったりしているわけですが、どうやら日本の暖冬もそのダイポールモード現象の影響によるもののようです。

オーストラリアでは少雨に端を発した干ばつ、そして火災。

日本では暖冬による雪不足と、表面的な現象は異なりますが、根っこは一緒なんですね。

つまり、オーストラリアの火事は決して「対岸の火事」ではないんです。

 オーストラリアに対して私たちができること

とにかくオーストラリアでの火災状況が報道されるたびに心が痛みます。

今はとにかく鎮火すること、被災者の方をサポートすること、そして野生動物を保護することを急ぐフェーズだと思います。

(焼失後の森林回復やインフラ整備などは次のフェーズですね)

more treesはオーストラリアで森林活動を展開していませんが、ボクらとして3つの切り口で寄付先をご紹介したいと思います。

 ①現地の消防団を支援する

ニューサウスウェールズ州地方消防隊(NSW Rural Fire Service):ボランティア消防団への寄付

ビクトリア州のボランティア消防団基金

クイーンズランド州のボランティア消防団員協会

②被災者/コミュニティ支援

VINNIES BUSHFIRE APPEAL

(聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ会による山火事被災者支援のための寄付)

ビクトリア州政府が立ち上げたコミュニティ支援のための寄付

③野生動物をレスキュー

オーストラリア最大の野生動物保護団体「WIRES」への緊急支援

photo : Ryan Fowler Photography / Shutterstock.com ※写真は上記団体とは直接関係ありません

photo : Ryan Fowler Photography / Shutterstock.com
※写真は上記団体とは直接関係ありません

とにかく、火災が一刻も早く鎮静化することを願ってやみません。

なお、ボクらがプロジェクトを展開しているインドネシアも少雨の影響を受けているようです。本来であれば日本の冬にあたる時期は現地では雨季なのですが。。。
そっちも気がかりです。

水谷伸吉

TOP