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長野県根羽村と連携協定を締結しました

11月27日、more treesは長野県根羽村と「森林保全及び地域活性化に関する協定」を締結しました。国内のmore treesの活動地域としては20か所目となります。

根羽村は長野県の最西南端に位置し、面積の93%を山林が占める自然豊かな村です。三河湾に注ぐ一級河川・矢作川は、愛知県との県境に跨る茶臼山を源流とし、源流域の山林は水源涵養林として大切に植林・育林されています。「豊かな森」と「きれいな水」は村の重要な財産として、流域住民の手で守られてきました。

村では古くから林業を基幹産業とし、南信州の豊かな自然が生んだ木材は、芯の赤みが特徴的な「根羽スギ」「根羽ヒノキ」として知られています。明治時代に全世帯に村有林を分配したことに始まり、現在も世帯当たり平均5.5ヘクタールの森林を所有し、村内のほぼ全世帯が森林組合に加入しているほか、代々村長が森林組合長を兼任し、行政・民間・地域住民が協力して森林保全に取り組んでいます。また、村内の大半の森林と根羽村森林組合の流通・加工は、持続可能な森林経営基準に照らし、森林の適切な管理を審査・認証するSGEC認証を取得しており、植栽から保育管理、伐採・加工・販売までを一貫して行う「トータル林業」を推進しています。

森林組合では子ども向けの木育活動にも積極的に取り組んでおり、林業体験や間伐体験など林業員の仕事を体験するような現地プログラムや、木のおもちゃやブランコなどを活用した遊び場「ウッドプレイスメイキング」など、木に触れる機会を広く提供しています。
また村では、牛が年間を通じて野外で過ごし、自らの足で歩いて草を食べ、子を産み育てるという山地酪農を実現させています。酪農家にとって給餌や糞尿処理から解放されるだけでなく、森づくりの観点からは山林や耕作放棄地の草も牛が食べてくれることから、中山間地域の荒地対策としても効果が期待されています。

今後は根羽村、そして本地域での「多様性のある森づくり」プロジェクトにご賛同いただいた企業などと協働で森づくりを進めてまいります。また、さまざまなステークホルダーとのパートナーシップを構築しながら、森林の多面的機能の回復を目指し、地域における関係人口の創出にも尽力してまいります。

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