森とのご縁は15年以上前から。鳥取県智頭町でキールズ様の森づくりツアーを開催しました
ここにエコバックを手にした坂本龍一の写真があります。174年前にニューヨークで生まれたスキンケアブランド「キールズ」が日本に初上陸して間もない2009年、同社に流れるチャリティ精神を日本でも、と真っ先に選んでいただいたのがmore treesの森林保全活動の支援でした。教授が持つエコバックは当時の寄付キャンペーンで制作されお客様にプレゼントされたもの。2019年にはショッピングバッグ削減と連動したご寄付をいただき、2020年からは「企業の森」づくりをスタートしたキールズのみなさんとともに、「キールズの森」がある鳥取県智頭町で現地ツアーを開催しました。
4月24日:植樹体験と伐倒見学
1日目は植樹体験をしました。鍬を持って穴を掘り、エゴノキ、エノキ、ヤマザクラ、イタヤカエデなどの苗木を植えていきました。作業中の表情は必死でしたが、植え終わったときにはまるで卒業式でわが子を送り出す保護者のよう。「すくすく育ってね〜」と苗木たちの健やかな成長を願うみなさんでした。
続いて、現地で施業を担う合同会社MANABIYAの國岡将平さんがプロの作業を見せてくれるというので後を付いていきました。そこは2025年度に間伐をして植林を予定しているエリア。國岡さんがチェーンソーで1本だけ伐倒し、本気の山仕事の様子をキールズのみなさんが見守ります。
ズドーン!!
その迫力たるや、アクション映画のクライマックスかと思うほど。近寄ってみると、切り株から木の香りが立ち上り、キールズのみなさんから驚きの声があがっていました。
4月25日:森林散策
2日目は「森林散策です」と言われて智頭町・埴師(はにし)町有林へやって来たみなさん。ところが「意外と過酷」という噂も耳にして、おひとりを除いてだんだん自信なさげな表情に。何はともあれ、まずは念入りに準備運動です。そしてゆっくりと散策スタート。
森の空気や植物、景色の変化も楽しみながら歩くこと1時間ほど。もしかしたら全員での登頂は難しいかも…という心配を見事にひっくり返し、一人も離脱することなく無事登頂を果たしました。
登りきったあとの笑顔がまぶしいですね。ちなみにおひとりだけ最初から最後まで「余裕の表情」だった方は、なんと日本百名山を制覇済みの“猛者”でした…!
散策でよく体を動かしたあとは、全国からファンが訪れる智頭町の名店「タルマーリー」へ。お店を営む渡邉 格さん・麻里子さんご夫妻のお話を聞き、おいしい料理でおなかも心も満たしながら、2日間の感想などを交わしてツアー終了となりました。なかには「必ず家族でまた泊まりに来ます!」と宣言する方もいらっしゃいました。
森と人が出会い、地域と人が交わるなかで、新しい未来が芽吹いていく。森づくりの物語は、これからも続いていきます。