
岡山県 西粟倉村
百年先の森をつくる、ローカルベンチャーの聖地
岡山県北東部、中国山地の南斜面に位置する西粟倉村(にしあわくらそん)は、村の中央を清流・吉野川が流れる人口約1,300人の山里です。面積の93%を森林が占め、その約8割がスギ・ヒノキの人工林という、明治期から続く林業の村。戦後に先人たちが子や孫のために植えた森は、木材価格の下落や過疎化によって、次第に手入れが行き届かなくなっていきました。
平成の大合併のなかで自立の道を選んだ村は、最大の資源である森林に未来を託し、2008年に「百年の森林(もり)構想」を掲げます。役場が森林所有者から森林を預かって間伐や作業道の整備を担い、伐り出した木材は村内で加工・商品化。この理念に共感した人々が次々と村に移住し、60社を超えるローカルベンチャーが誕生しました。環境モデル都市、バイオマス産業都市、SDGs未来都市、脱炭素先行地域にも選ばれ、間伐材や林地残材を温泉施設や公共施設の熱源として生かすなど、村全体で「上質な田舎」づくりを進めています。
村の最北端、標高950〜1,200mに広がる「若杉天然林」には手つかずの自然が残っています。ブナやミズナラ、カエデ、トチノキの巨木をはじめ199種もの樹木が茂る、中国地方でも有数の天然林です。氷ノ山後山那岐山国定公園の特別保護地区で、村を流れる吉野川の源流でもあります。岡山県で最初に「森林浴の森日本百選」に選ばれた森の遊歩道は、新緑も紅葉も見事なハイキングコースとして知られています。
春には、棚田のあぜ道に約1万5,000株の芝桜が広がる「おおがや芝桜公園」が山里を彩ります。手入れの行き届いた森にはヒメボタルも生息しており、夏のはじめに黄金色の光を放ちながら舞う姿を見ることができます。
2018年には、スギ・ヒノキ一辺倒ではなく、山林資源の価値を多面的に高める「百年の森林構想2.0」が始動。山頂部や河川沿いなどは天然林化して災害に強い森を目指すなど、多様性のある森づくりへと歩みを進めています。
- 地域名
- 岡山県 西粟倉村
- 協定開始時期
- 2025年8月~
- 実施パートナー
- 西粟倉村、株式会社百森
- カーボン・オフセットクレジット
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