more treesの森

006

宮崎県 諸塚村

みやざきけん もろつかそん

九州のマチュピチュ

諸塚村(もろつかそん)は、宮崎県北部に位置する人口1,700人ほどの山あいの村です。山間地の環境と共生した農林業の複合経営や、神楽など民俗芸能や伝統文化を次世代へ継承する取り組みがさかんです。それらが評価され、2015年には周辺の4町村とともに、国際食糧農業機関(FAO)により「世界農業遺産」にも認定されました。

諸塚村の山には、モザイク状の景観が広がっています。戦後の森林政策では、針葉樹の一斉造林が進められたのに対して、諸塚村では針葉樹と広葉樹を混植したためです。ほとんどが民有林だったこと、そして何より「伐ったら植える」「土壌や地形に合った樹種を選んで植える」という、森の恵みを持続可能にする工夫を重ねてきた村の歴史が、このモザイク模様を作り上げました。

また、諸塚村は日本で初めて村全体でFSC認証(※)を取得するなど、先進的な森林資源の運用を行い、林業中心の村づくりを進めてきました。役場、森林組合、設計士、工務店などが連携して、住まい手に直接木材を届ける「産直住宅」にも積極的に取り組み、その数は九州圏内で200棟以上となっています。

諸塚が発祥ともいわれるシイタケ栽培や、地域の伝承文化ともいえる養蜂も盛んです。とくに養蜂は、国内で流通する蜂蜜の0.1%にも満たない非常に貴重なニホンミツバチの蜂蜜の産地としても知られています。

また、more treesのオリジナルプロダクト「つみき」は、建築家・隈研吾(くまけんご)氏がデザインを手掛け、FSC認証を取得した諸塚村のスギを使って、地元の職人の手で一つひとつ丁寧に作られています。諸塚の森では、木材の活用にとどまらず、シイタケやジビエに代表される食、手仕事など、新たな「森の恵み」がいくつも生まれています。

※FSC認証…森林管理協議会(FSC:Forest Stewardship Council)が、森林とその森林から生産される木材などの流通や加工のプロセスを評価し、認証する制度。環境、地域社会、経済等に考慮し、持続可能な形で適切に管理された森林から生産された木材などに与えられる。

「つみき」特設サイト
オリジナルプロダクト オンラインストア

モザイク林
スギ林
家代(えしろ)神社
諸塚村の「more treesの森」
記念植樹の様子
ほだ木
シイタケ狩り体験
蜂蜜採集の様子
耳川広域森林組合 諸塚木材加工センター
諸塚のFSC認証材
「つみき」の製作を手掛ける職人の那須さん
「つみき」の製作風景
諸塚村の「more treesの森」

プロジェクト詳細

プロジェクトナンバー
006
プロジェクト対象地
宮崎県 諸塚村
プロジェクト期間
2010年3月~
緯度経度
32°34'30.00"N,131°21'33.00"E
対象地区詳細
-
実施パートナー
諸塚村、耳川広域森林組合、ウッドピア諸塚
カーボン・オフセットクレジット
J-VER / Jクレジット
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